双子育児中のamajoです。
双子の出生率は低いので、周りに双子がまったくいないという方も、いると思います。
その分、双子育児の大変さや苦労が理解されにくいというのが現実です。
双子は「お世話を同時期に同内容が2人分」ということまでは理解されますが、2人同時にするという点から、年齢差のある兄弟より「まとめてできて実は楽」なんてイメージも持たれがちです。
夜中の頻回授乳に、単純に2倍の時間と労力がかかるということはすっ飛ばして、「同時に授乳できるからいいよね~」「離乳食、1回で済むからいいよね~」「一緒に遊べるからいいよね」「え?双子って喧嘩するの?」などなど。
若干イラっとしたり、双子育児を軽く見られた気がして、なんだか傷付いてしまったりということもあります。
もしかして、なぐさめてくれてるのかな?~「同時に○○できていいねー!」
双子育児中にありとあらゆる人から、幾度となく言われるのがこの「同時にできるから逆に楽でしょ」発言です。
特に最初の方に言われやすいのが、授乳に関してだと思います。
私は年配の方に、(哺乳瓶を両手で持つマネをしながら)「双子ならこうやって一緒にやればいいけど、年子の方が大変よ~」と言われて、とても心に残りました。
双子の授乳期間、もちろん授乳も効率よくするため、同時授乳を心掛け努力しましたが、なんせ相手は会話ができる大人ではなく、意思疎通もままならない赤ちゃん2人です。
うまくいくことも、もちろんうまくいかないこともたくさんありました。
その頃は授乳期が終わっていたので笑って流せましたが、授乳期真っ最中でしたら、その場で泣いてしまうか、自分よりはるかに年上のその人に、つっかかっていたかもしれません(笑)
「やったこともないくせに、わかったことを言わないでください!」と。
生まれて半年未満の頃は、我が家の場合、授乳時間を揃えるのはとても難しかったので、あの頃の小刻み睡眠を、この発言をしたあの方に、体験してみていただきたいなぁと思いますね(笑)
離乳食も同様、まとめてできるからいいよねという人もいます。
確かに、いつも安定して食べる2人だったり、こぼしたり汚したりがとても少ない2人だったらそういうときもあるかもしれません。
数年後に同じことをまたやるよりは、2人まとめてできた方がいいと思う人もいるのでしょう。
確かに、まとめて作ってあげられる点や、楽しそうに食べる2人を見るといいなと思うこともありますが、汚れた床や頭や顔を2人分見ていると、ぐったりすることもたくさんあります。
あと、一緒になって食べ物で遊んでいる姿ですとか。
もちろん、1回1回の掃除は2人分ですからね。
そんなマウンティングは必要ですか?~「年子の方が大変だよ~!」
こちらも双子育児中に言われがちな言葉です。
なぜか比較されやすいんですよね、年子と双子。
双子育児中の私は、「年子より双子の方が大変」と、そもそも両者が違うので比較する発想すらなかったのですが、よく比較される体験をして、「双子と年子は、世の中で比べられるものなんだ」と親になって初めて知りました。
年子育児中の人にも、年子育児の経験がない人にも言われたことがあるのですが、どうしてなのでしょう。
そもそも、治療を受けての妊娠などの特別な場合を除いては、子どもの性別こそ選べませんが、兄弟の年齢差や人数は親がコントロールできることなので、それでいて「うちはあなたのところより大変」という比較の内容の発言は、相手が嫌な気持ちになるので、しない方がいいですよね。
兄弟の人数などは、家庭の経済的な事情や親の年齢、親の体調が関係してくる話なので、とてもナイーブな内容だと思います。
それでいて双子は、「大変だね」と「でも逆に楽じゃない?」というようなことを、言われがちなのです。
もっと踏み込んだ内容だと「双子ちゃんなんですか。不妊治療とかしたんですか?」なんてことも言われます。
私は「1人ずつ産んでいたら、絶対こんなこと言われないんだろうなぁ」と悲しく思いました。
「誕生日が一緒でいいですね」と年子育児中のママに言われたときは、「へー、そういう発想もあるんだ」とただ思いました。
そのご家庭によって、やはり育児中に感じることはいろいろなのです。
〈まとめ〉
双子がいると、周囲の人から、いろんな声をかけられると思います。
嬉しい言葉も、そうでない言葉も。
育児中の人からも、そうでない人からも。
傷つくことを言われたときは、できるだけさらっと流してしまう方がいいかもしれません。
戦いたいときは、もちろん戦ってもいいですけどね(笑)
ただ、無神経な言葉を投げかけてきた人に、とても傷ついたことを伝えて謝罪を求めたところで、あなたの求めた言葉が返って来るかはわかりません。
その労力を考えると、曖昧な笑顔でその場を去る方が賢明です。
そして双子の親は、周りにかけられる言葉も、ちょっとだけ内容が違います。
私は人に言われたことは、嬉しいことより傷付いたことの方が強く残りがちでしたが、それによって学んだこともあります。
「子どもの人数、性別、年齢差で比較し、マウンティングをするべきではない」ということです。
自分のうちと違う兄弟構成の大変さや苦労は、想像はできても、それが正解とは限りません。
実際育ててみないと、大変さは絶対にわかりません。
だから、親しくもないのに容易に「楽ですね」とか「いいですね~○○で」と言うのはやめておこうと心に決めています。
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